都心部から山頂へ
都心を一歩離れれば、そこにはもう一つの広島の姿が広がっています。地平線へと連なる山並み、深い森、山あいの神社、そして海へと向かって幾筋にも分かれ流れる川。山々の間を縫うように田舎町を抜け、高台に立てば、瀬戸内海に大小の島々が点在する広島湾の絶景が眼下に開けます。都市の中心部をスタート・ゴール地点とするウルトラトレイルは珍しいものですが、この大会では、街の中心から山へと駆け出し、再び街へと戻ってきます。
平和の都市として復興の道を歩んできた広島。その精神を体現するように、コースは「ピースライン(平和記念公園の慰霊碑と原爆ドームを結ぶライン)」に沿ってフィニッシュへと向かいます。
広島県知事からのメッセージ
HIROSHIMA Ultra-Trail by UTMB® 開催について
この度、世界中のトレイルランナーが憧れる最高峰のステージへの切符となる「UTMB World Series」が、 「HIROSHIMA Ultra-Trail by UTMB®」として広島で初開催されますことを、心からお慶び申し上げますとともに、日本全国・世界各地から広島県にお越しの皆様を心から歓迎いたします。
広島県は、美しい瀬戸内海や中国山地の豊かな自然、古くから守られてきた伝統芸能や多彩な食文化を有しており、また、都市の便利さと自然の豊かさを備えた魅力あふれる地域です。加えて、 「原爆ドーム」と「厳島神社」の二つの世界文化遺産を有しており、毎年、国内外からたくさんの方々にお越しいただいています。こうした歴史や自然と人々の暮らしがすぐ隣り合わせにあるこのコースは、広島でしか味わえない感動的な体験になるはずです。参加される皆様には、こうした広島の魅力を満喫していただくとともに、長時間にわたる大会の中、体調や安全に十分留意され、日頃の練習の成果を遺憾なく発揮していただくことを期待しております。
終わりに、本大会にお集まりの選手・関係者の皆様が相互に親睦と交流を深められ、実り多き大会となりますことを御期待申し上げますとともに、HIROSHIMA Ultra-Trail by UTMB® の御成功と参加される皆様の安全と御健闘を祈念いたしまして、挨拶の言葉といたします。
令和8年8月4日
広島県知事 橫田 美香
広島市長からのメッセージ
皆様、こんにちは。広島市長の松井一實です。
2027年4月に、国際的なトレイルランニングレース「UTMB®️ World Series」が広島で開催されます。
広島には、原爆ドームや広島平和記念資料館など、平和への願いを世界と共有することができる場所があります。そして、そのすぐそばには、瀬戸内海の多島美と豊かな自然を巡るトレイルがあり、都市と自然がこれほど近く、山、海、島々を一度に体感できるフィールドは世界でも稀有な存在です。
このトレイルは、市民の皆様を始め多くの方々の努力と愛情によって育まれてきました。私は、このすばらしい財産を世界中の皆様に知っていただけることを大変誇りに思います。
ランナーの皆様には、広島の自然の魅力を存分に満喫していただくとともに、この地が歩んできた歴史や、未来へ受け継ぐ平和への思いにも触れていただければ幸いです。
また、この大会が地域の活力を高めるとともに、広島の魅力を世界へ発信する新たな機会となることを期待しています。
挑戦する人を応援し、訪れる人を温かく迎える。それが広島です。
世界中のランナーの皆様を心よりお待ちしています。
「Hiroshima Ultra-Trail by UTMB®️」でお会いしましょう。
広島市長 松井一實
大会主催者からのメッセージ
記念すべき第1回 Hiroshima Ultra-Trail by UTMB® へ。日本中、そして世界中からランナーを迎え入れる、象徴的な街・広島をぜひ体感してください。
広島は、平和のメッセージを世界へ発信し続ける街です。大きな苦難を乗り越え、人々の力によって再び立ち上がってきました。前へ、前へと一歩ずつ歩みを進め、困難に立ち向かっていく―広島の歩みは、トレイルランニングそのものの精神と重なります。
このレースでは、一歩ごとに広島の豊かさをまるごと味わうことができます。美しい山並み、瀬戸内海の絶景、歴史、文化、そして人々のあたたかさ。そのすべてがここにあります。
広島は国内からも海外からもアクセスしやすく、国際的なトレイルランニングの旅先として理想的な街です。レースの前後には、世界遺産や瀬戸内海の島々を訪れ、この地ならではの歴史と文化に触れてみてください。牡蠣やお好み焼きをはじめとする豊かな食文化、地元の恵み、そして日本有数の銘酒の数々が、あなたの旅に彩りを添えます。
ここで生まれるつながりは、それ自体がかけがえのない宝物になります。世界中から集うランナー、地元の人々、ボランティア、スタッフ――道中で築く友情と思い出こそが、このレースを忘れられないものにしてくれます。
Hiroshima Ultra-Trail by UTMB® は、単なるレースではありません。フィニッシュラインを越えたあとも、ずっと心に残り続ける体験です。ただ走るためだけでなく、広島の文化に浸り、人々と出会い、なぜこれほど多くの人がこの街に魅了されるのか、その理由を見つけに来てください。
この挑戦に臨むすべてのランナーが、このレースの歴史を綴っていきます。今こそ、その第一章の一員になるチャンスです。
広島で皆さまをお迎えできることを、心から楽しみにしています。
Hiroshima Ultra-Trail by UTMB®
大会主催者 豊饒 光邦
コースディレクターからのメッセージ
生まれ故郷である広島に UTMB World Series をお迎えできることを、心から光栄に、そして誇りに思います。
私は、広島が広島たるゆえんを余すことなく体感していただけるコースを目指して設計しました。スタートもフィニッシュも広島の街なかに置き、街と山とをシームレスにつなぐ――このコースは、日本国内でも世界的に見ても、本当に類のないものだと自負しています。
100Kは街と山のあいだを縫うように進み、広島の暮らしの日常のリズムを感じながら、急峻でタフな登りと下りに挑む、まさにあなたの真価が問われるコースです。50Kは広島のトレイルの魅力を凝縮した、満足感あふれる一本に仕上げました。20Kは、初心者の方でも自信を持って挑戦し、しっかりと完走を目指せるように設計しています。すべてのカテゴリーで、ランナーはコース上の山頂やビューポイントから、広島の街並みと瀬戸内海の美しい景色を楽しむことができます。
私自身、2024年に UTMB を走り、性別や年齢、国籍、文化の垣根を越えて、すべての選手がただ一つのゴールへと進んでいく――その一体感に深く胸を打たれました。
このレースが、ランナー同士だけでなく、広島と世界とをつなぐ舞台となり、そしてここで過ごす時間が、平和とは何かを見つめ直すほんのわずかなきっかけにでもなれば、Hiroshima Ultra-Trail by UTMB® のコースディレクターとして、これ以上の喜びはありません。
仲間やトレーニングパートナーと走ってきたこの山々を、日本中、そして世界中のトレイルランナーと分かち合えることを楽しみにしています。
Hiroshima Ultra-Trail by UTMB®
コースディレクター 小田 繁行
広島湾岸トレイル協議会会長からのメッセージ
広島湾の多島美の絶景を世界にも誇れる平和都市広島を中核とした隣接周回型の広島湾岸トレイル(293.8km)は、2013年6月に「広島にロングトレイルを作ろう」と起ち上げたものです。
その壮大な夢物語に賛同した山仲間とで、トレイルづくりの推進母体である「ロングトレイル研究会」を創立し、トレイルの開発(研究、調査、整備)に取り組んだ結果、3年後の2016年4月に「広島湾岸トレイル協議会(30団体約2,000人/2025.3.31現在)」が誕生し、現在に至っています。
広島湾岸トレイルが目指すものは、「市民の市民による市民の為のトレイル」です。
未活用の「無尽蔵に眠る山資源」をロングトレイルにして、ボランティアと寄付による市民力を以てトレイルの整備、維持を活動の根幹とすることで、トレイルの永続的な維持を図り、山歩きやトレランの方々が、何時でも「より安心、より安全」にトレイルを楽しんで歩いて頂く、走って頂くことで、「健康の維持や向上」に寄与すること。
更には、行政、企業、団体様等による「トレラン大会開催」等でトレイルを活用頂くことで「地域社会への貢献(地域振興)、観光事業への貢献(観光振興)、山地活用への貢献(ロングトレイル振興)」の一助になることを目指しています。
広島湾岸トレイルスピリッツにのっとった、「オール広島」で「トレイルランナーのトレイルランナーによるトレイルランナーと市民の為のトレラン大会」である「Hiroshima Ultra-Trail by UTMB®︎」の更なる拡大発展を目指し、名たる国際大会になることを次なる目標に掲げ、ただひたすらに前進したく思います。
広島湾岸トレイル協議会会長
田川 宏規
広島湾岸トレイル公式サイト
https://hiroshima-wangantrail.jp/